映画『アバウト・レイ 16歳の決断』公式サイト。

2016年、新春TOHOシネマズシャンテ他にてロードショー

PRODUCTION NOTE

キャスト陣、それぞれの役作り―

エル・ファニングは脚本が予想外の展開となっていたことを喜んだ。「これはトランスジェンダーを扱った“問題作”じゃないのが嬉しかったの。これは正真正銘、家族の物語よ」と彼女は語る。「レイは女の子として生まれたけど、自分が男だって分かっているのよ。皆に女として扱われることにうんざりした彼は、何かを変える時だと思い立つの。そうすれば先に進めるから」

ファニングはレイというキャラクターを演じる責任感から、役柄を徹底的に研究した。「こういう役を演じるからにはちゃんとやりたいの。だってコミュニティ全体に影響が出るから。だから監督と私は大勢のトランスジェンダーの子供たちに助言を求めたの。“初めて自分がトランスジェンダーだとカミングアウトした時はどうだった?”とか“両親は受け入れてくれた?”とか色々聞いたわ。するとすごくオープンに話してくれたのよ。大人たちはティーンエイジャーに“お前はまだ若い、まだ十代じゃないか。何も分かってない。なぜそんなことを決断できるんだ?”とか言うだろうけど、彼らは自分が何者かってことはちゃんと分かっているのよ」

レイは自分がどんな状態で何をやりたいかを分かっているが、母親であるマギーはそれほどの確信がない。ワッツは次のように付け加える。「マギーは全身全霊で子供を育ててきて、その間、自分の生活を顧みなかったのよ。彼女は頭がいいし強いけど、目の前に自分が今まで体験したことのないような難題が迫っていることを感じているの。そして彼女は決意して、子供が当然得るべき平穏で幸せな生活を手に入れられるよう力を貸し、戦いに備えるのよ」一方、サランドンが口をはさむ。「ドリーはサバサバと家のことを仕切っていて、時には無神経なこともするのよ。彼女はクリエイティブで知的好奇心の強い、愛すべきナルシストなの」レイは祖母が自分の性別適合手術に反対するとは考えていないどころか、基本的にリベラルな考え方のレズビアンの彼女は自分の同類と思っていた。しかしサランドンが強調する。「同性愛者だからといって、性別適合手術することに賛成するとは限らないわ。同性愛者は性愛的志向のことで、トランスジェンダーはアイデンティティに関することだから全く別物なのよ。ドリーは若いひとたちの健康面のことを代弁しているのだと思うわ」

そして、プロデューサーでもあるドロシー・バーウィンにこのアイデアを持ち込だ。

そして、元ボーイフレンドのクレイグを演じたドノヴァンもトランスジェンダーの若者を研究して、関係者にインタビューを行った。「ある親が言ってたんだ。“私はあらゆることに反対してたんです。年端もいかない子供が性別を変えるのを承認する親がどこにいますか? でももし子供が自暴自棄になっていて、生まれてきた性のままではとても不幸せだとしたら、どうしますか? 子供を救いたいと思うはずです”と。まさに、そんなふうに僕の役も感じているんだと分かった。だからレイは幼すぎるから自分で決断なんてできないという考えから、承諾する方向に気持ちが変わったんだ。彼女は“もし性別適合手術ができないなら死ぬ”っていう思いでいた。あれは圧巻だったよ」

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