映画『アバウト・レイ 16歳の決断』公式サイト。

2016年、新春TOHOシネマズシャンテ他にてロードショー

PRODUCTION NOTE

社会の変化、そして映画に託した思い

12月に撮影を終えてから、トランスジェンダーに対しての認識は、かなりのことが変わった。アメリカ軍がトランスジェンダーの人間の入隊を検討すると発表。ニューヨーク・タイムズ紙はトランスジェンダー問題を特集として掲載し、ケイトリン・ジェンナーが世界から注目を集め、彼女の女性への性転換についても、多くのメディアが取り上げた。そして、トランスジェンダーの男性が、メンズ・ヘルス誌の主催の恒例“究極の男”コンテストの有力候補となって表紙を飾り、テレビシリーズ『Transparent(トランスペアレント)』がゴールデングローブ賞最優秀テレビシリーズ賞を受賞したのだ。サラフはこう語る。「トランスジェンダー問題にまつわる話が世界規模で語られているなんて、思いもよりませんでした。ここ8ヵ月か9ヵ月だけを見てもそうで、今なお激しい論議が続いています。有難くも素晴らしいことですが、その中にこの映画が一石を投じるなんて、考えただけで興奮しますね」

この彼の考え方はスーザン・サランドンへの共感といえる。サランドンは長い間、アクティヴィストとして活動し、同性愛コミュニティーがエイズに立ち向かった1980年代の初期から彼らを支援している。レイ の性別適合手術の選択に対して、ドリーが驚いたり戸惑った時、観客が自分自身の考え方や感情に気付いてくれることを彼女は望んでいる。「ドリーが異を唱えた時、彼女は同じような考えを持っている観客に訴えているのよ。でもドリーは自分の愛する子が変わろうとしているんじゃなくて、それは“些細な変化”なんだと気づく。そのことが重要なの。性別や年齢や肌の色の違いなんて、関係ないのよ」

監督は観客に、この現代の家族の物語から、自分自身の生活の中の何かに気付いてくれることを望んでいる。「子供を育てていればいろんな困難に直面するわ。この家族は性の同一性を理解しようとしているけど、他の家にとっては全く別のものである可能性もあるわ。この家族の愛情や仲の良さは、その環境と関係があることに気付いてほしいのよ。彼ら一家に対して温かい目を持って、映画館を後にしてほしいわ」

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